原発の新規制基準が2013年7月8日、施行された。北海道、関西、四国、九州の4電力会社が同日、原子力規制委員会に計4原発10基の運転再開に向けた安全審査を申請した。
新基準は東京電力福島第1原発事故の教訓から策定され、大規模災害やテロなど重大な事故への対策を新たに義務づけている。
8日に申請された原発は、北海道電力泊1~3号機(北海道)、関西電力大飯3、4号機(福井県)と高浜3、4号機(同)、四国電力伊方3号機(愛媛県)、九州電力川内1、2号機(鹿児島県)のあわせて10基。
今後、九電が玄海3、4号機(佐賀県)の申請を12日に予定している。東京電力も柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)を早期に申請する方針を示しているが、地元の新潟県が反発している。
審査は半年から1年ほどかかると見られる。新基準に適合しているかを確認し、安全が確認されれば再稼働を進める。再稼動には自治体の同意も必要となる。