火力や原発の「蒸気タービン」トラブル続き 製造元日立の信用力も揺らぐ

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「損傷原因は現在、究明中」

   直近でトラブルが起きた中部電力・上越火力発電所は、「応急処置」を施して2013年5月30日に運転再開。折れた蒸気タービンの羽根を取りはずし、「圧力プレート」を設置して運転することにした。ただ、電力需給がひっ迫する夏本番を前に、本来の出力は出せないでいる。

   中部電力によると、トラブルの原因は「現在も検証中」という。「はずした動翼(羽根)を(日立に)持ち込んで調査している」と話す。

   原因については、日立も「現在、究明中で、推測を含めお話しかねます」と繰り返した。

   日立は2006年にも、中部電力・浜岡原発5号機、北陸電力・志賀原発2号機と立て続けにタービン損傷を発生。それに伴い中部電力と北陸電力から損害賠償請求訴訟を起こされている。

   中部電力とは、11年10月に和解が成立。日立が90億円を支払った。また、12年2月には北陸電力と和解が成立。日立が60億円を支払っている。

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