ガソリン価格も高止まり「下落の兆候みられず」
一方、1年2か月ぶりの高値を付けたNYでの原油高は、すぐさま日本にも影響を及ぼすのだろうか――。前出の商品アナリスト、小菅努氏によれば、「現在の原油高が消費者の生活に現れてくるのは、たとえばガソリン価格でいえば1~2か月後になります」と話す。
資源エネルギー庁が2013年7月3日に発表したレギュラーガソリンの店頭小売価格(7月1日時点の全国平均)は前週比0.1円下落の151.9円と、3週間ぶりに下落に転じている。これは「6月上旬の急激な円高による原油調達コストの低下が反映されたもの」という。
しかし、6月下旬以降は再び円安傾向が強まっている。小菅氏は、「実際に東京商品取引所のガソリン先物相場は高止まりが続いていて、末端の小売価格が下落する兆候はみられません」という。