「保冷剤入りプリンは、上の棚に置けないとチェックインのときになぜ言わない?」。タレントの伊集院光さん(45)が、スカイマークのキャビンアテンダントからプリンを膝の上に置くように言われたとして、ラジオ番組でこう激怒したことが話題だ。
伊集院光さんがトラブルを明かしたのは、自らがパーソナリティをしているTBSラジオの番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」内でだ。
保冷剤入りなのに、ずっと膝の上に
2013年7月2日未明の放送によると、伊集院さんは、九州旅行から帰ろうと福岡空港でチェックインしたときに、一番前の席になり、荷物は、下に置ける前の席がないため、上の棚に置く必要があるとカウンターで言われた。そして、お土産売り場でプリン2個を買って機内に持ち込むと、若い男性のキャビンアテンダントから呼び止められた。
プリンを上の棚に上げようとした伊集院さんに対し、保冷剤が入っているものは上の棚に置けないルールになっていると注意したのだ。そして、伊集院さんが「これどうしたらいいんですか?」と聞くと、このアテンダントは「ずっと持ってて下さい」と言ったという。
羽田まで1時間40分も膝の上に置くことになることから、伊集院さんは、「その件はまったく聞いてないけど」と疑問をぶつけた。すると、アテンダントは、プリンを買ったのは機内ではないにも関わらず、保冷剤のことは機内でアナウンスしていると答えた。
空いている横の席にプリンを置けないか聞くと、「一座席分、お金を頂戴します」。伊集院さんが「1万8000円払います」と言い返すと、それはカウンターでやってほしいと言ってきた。揉めているのを見かねた別のアテンダントが、特別に今回は無料と割り込んできたが、伊集院さんは、ルールは守りたいと断った。アテンダントがプリンをシートベルトで結んで横の席に置いても、それを拒否して、羽田まで膝の上に置いて我慢したそうだ。
「状況を把握していないので、お答えしかねます」
やり取りの中で、伊集院光さんは、キャビンアテンダントに対し、一番前の席になるときは、保冷剤入りのものは膝の上に置かないといけないとチェックインカウンターで言うように求めた。しかし、アテンダントは「それはできかねます」と突っぱねたといい、伊集院さんは、ラジオ番組で「ウソでも『上に提案します』って言えってちょっと思う」と批判した。
伊集院さんの告白については、ネット上で賛否が分かれている。
否定的な声としては、「めんどくさいやっちゃなあ(>´ω`< )」「プリンを持ち込めるか最初に聞くべき」といったものがあった。また、「格安エアラインに多くを期待することはできない」「お客様相談窓口に言え」などとする指摘も出ている。
一方で、スカイマークへの批判に賛同する声もある。「伊集院は大人の対応をしている」「ルールの後出しじゃ、そりゃユーザーが怒っても仕方ない」「完全にスカイマークの対応ミスじゃんwww」といった意見だ。
スカイマークの広報担当者は、取材に対し、保冷剤を上の棚に置けない理由として、水漏れしてほかの客に迷惑をかける可能性があるからと説明する。液漏れしそうなビン類も同様だという。
一番前の席については、膝の上に乗せてもらうようにしているとした。保冷剤を包めるブランケットも用意しており、アテンダントの判断で案内もありうるという。伊集院さんに案内しなかったことについては、「状況を把握していないので、お答えしかねます」と答えた。
チェックインのときに、保冷剤のことを説明していないことについては、こう言う。「保守に関する項目を優先的にご案内しており、短い時間ですべて案内するのは難しいと考えています。自動チェックインする方も多数おられますので、機内でご案内することにしています」
伊集院さんの批判については、「搭乗されたかの個人情報はお答えできかねますので、特段申し上げることはありません」と言っている。