楽天、三菱UFJMS証券のアナリストを名指し批判 「分析が貧弱」とプレスリリースに書く

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「出入り禁止」はフェア・ディスクロージャーに反する?

   名指しされた三菱UFJモルガン・スタンレー証券の荒木正人氏は、インターネット・ITサービスなどの分野を担当するアナリストとして知名度は高い。トムソン・ロイターが発表している日本株アナリストランキングのソフトウェア・ITサービス部門では、2011年に1位になっている。

   三菱UFJMS証券は、「アナリストはつねに中立的な立場から企業や市場を分析し、株価判断の材料を広く投資家に提供しています。担当アナリストは過去においても、将来にわたってもこうした考え方のもとでタイムリーに株価判断情報を提供しています」とコメント。荒木氏の処遇について、「引き続き、外部データの分析や予測をベースに適切な判断ができるのであれば、楽天をリサーチしてもらいます」と話している。

   アナリストがカバーしている企業から出入り禁止となるケースは、これまでもないわけではなかった。ただ、アナリストは証券取引等監視委員会から偏った情報提供を行わないよう、「独立性」を保つよう指導されている。これに対して、企業側も「特定のアナリストにしか面談しない」などのフェア・ディスクロージャーに反する行為を禁じている。

   楽天の情報開示が不十分だという指摘も業界にはあり、荒木氏を「出入り禁止」にする行為がフェア・ディスクロージャーに反するとの見方もある。

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