「雪みたい!」「きれい!」―2013年6月28日、東京・汐留を通りがかった人々からこんな声が上がった。
この日、ビル前の歩道が「泡だらけ」になるという珍騒動があったのだ。あたりには石けんのような香りも漂っていたというが、一体何が起きていたのか。
雪が積もったようになっている歩道
騒動があったのは、中央区銀座8丁目の住友不動産汐留浜離宮ビル前だ。18時過ぎに突如泡が噴出し、路上に流れ出した。
道行く人は泡で覆われ、雪が積もったようになっている歩道の様子を撮影し、「銀座のとあるビルの前が泡まみれ!せっけんの匂い!」「汐留駅近くのビルの前が泡だらけ。警察と消防で対応中」などとツイッターで投稿した。
住友不動産によると、ビルのテナントのCM制作会社の関係者が、13階の給湯室の排水口に大量のボディーソープを流したことが原因という。このボディーソープが排水管を通じ、1階玄関脇から泡となって噴き出したそうだ。具体的な量はわからないというが、朝日新聞では約40リットルと報じられている。
警察と消防が人海戦術で対応
警察と消防が泡をかき集めてバケツに入れるなど人海戦術で対応し、20時過ぎには処理できたという。広報担当者は「警察と消防や、通行人の皆さんにご迷惑をおかけした」と申し訳なさそうにしていた。
一体なぜこれだけの量のボディーソープが流されたのか。13階に入居しているCM制作会社に問い合わせたが、7月1日19時現在、回答は得られていない。