13年夏参院選 野党はいま
アントニオ猪木氏「原発10年後にやめる」 維新の会選挙公約との「かい離」明白

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   日本維新の会の参院比例区から出馬することが決まっているアントニオ猪木氏が、維新の会の方針に不満をもらしている。いわく、「猪木の使い方が分かってねーなー!」。どの程度本気で怒っているかは明らかではないが、今よりも広い分野で意見表明したい様子だ。

   だが、発言の中には維新の公約と矛盾するものもある。橋下徹共同代表と石原慎太郎共同代表の路線の対立が問題になる中、猪木氏の存在が、維新の分裂ぶりをさらに印象づけている。

かつては永久機関の開発を提唱

   猪木氏は2013年6月30日、選挙期間中に拠点として利用する事務所を開設した。この席で、冒頭の「使い方が分かっていない」という発言が出た。「おれだって、ただの『ビンタおじさん』じゃ困る」とも述べ、ビンタや単なるかけ声以外でも露出を増やしたい様子だ。

   政策面を含めて発信力を強化する狙いもあるとみられるが、この日猪木氏が口にした政策のひとつが「原発を10年後にやめよう」。猪木氏は、かつで「外部からのエネルギーを一切使用せずに運動を続ける発電機」(永久電気)の開発を提唱していたことがあり、このことを念頭に置いている可能性もある。

   これに対して、日本維新の会が6月27日に発表した公約では、

「既設の原子炉による原子力発電は2030年代までにフェードアウトさせる」

とあり、明らかに党の方針と矛盾する。

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