JALが成田-ヘルシンキ線開設 欧州への乗り継ぎ需要狙う

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   日本航空(JAL)は2013年7月1日、成田-ヘルシンキ路線を開設した。同路線は最新鋭旅客機のボーイング787型機で運航され、当初は2月25日の開設が予定されていたが、787の運航停止の影響で延期になっていた。

最短35分で欧州各地に乗り継げる

JALの客室乗務員らがヘルシンキ行き初便を見送った
JALの客室乗務員らがヘルシンキ行き初便を見送った

   フィンランドはムーミンやオーロラ、サンタなどで知られるが、地理的には欧州のゲートウェイ(入り口)としても知られている。ヘルシンキ空港はJALと協力関係にあるフィンランドのフィンエアーの拠点で、欧州41都市に乗り継ぐことができる。ヘルシンキ空港は乗り継ぎを考慮したコンパクトな構造で、乗り継ぎ時間も最短35分を実現。主にビジネス客の欧州向け乗り継ぎ需要を取り込みたい考え。

   ボーイング787型機は1月のバッテリートラブルを相次いで起こし運航停止が続いていたが、日本では6月1日に運航再開されたばかり。JALの植木義晴社長は

「バッテリーに関するトラブルは弊社だけではなく世界中で一切見られていない。その意味ではより安全な飛行機となって再就航させていただいたという思い」

と改めて安全性を強調した。787と他機種で搭乗率や予約率に差はみられないとも説明した。

   初便はほぼ満席の乗客180人を乗せて10時25頃出発。乗客には、作家の村上春樹氏が機内誌に寄稿したフィンランド旅行記などの記念品がプレゼントされた。

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