今年の株主総会、主役は「社外取締役」 西武HD、トヨタ、キヤノンなどで攻防

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上場企業の過半数に社外取締役

   特定非営利活動法人「日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク」によると、議決権行使助言会社最大手のISS(Institutional Shareholder Services)がガイドラインに「株主総会後の取締役会に社外取締役が一人もいない場合、経営トップである取締役の選任に反対を推奨する」と明記したことが要因とみられる。マスコミの注目度は低かったが、日本企業にとって、社外取締役はガバナンスの観点から、もはや無視できない存在になりつつあることがわかる。

   東証によると、社外取締役を選任している会社は、東証上場企業(2012年9月10日現在で2275社)の54%で、過半数に達した。2006年の調査開始時は42%で、社外取締役を選任する動きは進んだといえる。

   ところが、1社当たりの社外取締役の平均人数は1.02人で、2006年の調査開始以来、初めて1人を超えたというレベルにとどまっている。社外取締役の出身も「他の会社の出身者」が77%と多数を占め、弁護士、公認会計士、学者ら外部有識者は少数派だ。社外取締役をめぐっては、東証だけでなく、日本弁護士連合会(日弁連)もガイドラインを定め、日本企業に社外取締役を選任するよう呼びかけている。

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