今年の株主総会、主役は「社外取締役」 西武HD、トヨタ、キヤノンなどで攻防

トヨタは初の外国人取締役

   このほか、今年の株主総会では、トヨタ自動車が「経営の意思決定に社外の声を反映するため」(豊田章男社長)として、元GM副社長のマーク・ホーガン氏ら3人の社外取締役の選任を提案し、原案通り可決となった。これでトヨタの取締役は16人となった。トヨタの社外取締役はこのほか、元国税庁長官の加藤治彦氏と日本生命保険相談役の宇野郁夫氏。社外取締役はもちろん、外国人の取締役もトヨタにとっては初めてで、ガバナンスの強化が注目される。

   一方、キヤノンが今年3月に開いた株主総会では、御手洗富士夫会長兼社長の取締役選任をめぐり、ひと波乱があった。キヤノンは社外取締役が一人もいないことからガバナンスが問題となり、御手洗会長兼社長の取締役選任に反対票が集まり、信任は72.21%にとどまり、昨年の90.57%から大幅に低下したのだ。

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