インデックスが民事再生法適用の申請をしたことを受けて、ネットの一部で悲鳴が上がっている。同社の開発部門・アトラスが発売を予定しているソフトはどうなってしまうのかというのだ。
アトラスは真・女神転生やペルソナシリーズなど人気ゲームを多く送り出し、コアなファンがついていた。
「デビサバ2最終回と共にアトラスも最終回へ」
金融商品取引法違反の疑いで強制調査を受けたインデックスは2013年6月27日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は約245億円(5月31日現在)。
この日はゲームを原作とした「DEVIL SURVIVOR2」(デビルサバイバー2)アニメ版が関西で最終回を迎えることもあって、ネットは騒然となった。
「デビサバ2最終回と共にアトラスも最終回へ……死ぬ」
「デビルサバイバー2のアニメやってるうちにアトラスの親会社潰れるとかどうなってんすかw」
「3DS版デビサバ2への言及がないのがちょっと不安だわ」
「3DS買っちゃったんだよなんとかならんかデビルサバイバー2」
デビルサバイバー2は、今秋に3DS向けリメイク版「DEVIL SURVIVOR 2 BREAK RECORD」が発売予定となっていた。こうした発売予定のタイトルはどうなってしまうのか、という心配されているのだ。
ペルソナ公式アカウント「アトラスは永久に不滅クマ!」
アトラスの公式ツイッターアカウントは強制捜査が報じられた11日の段階で、「アトラスより発表されている発売予定タイトルは、予定通り発売いたします」と発表し、27日に確かに、「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」が発売された。
27日にはまた、「7/25発売予定の『ドラゴンズクラウン』はパッケージ版及びダウンロード版共に予定通り発売いたします。ユーザーの皆様にはご心配をお掛けしており大変申し訳ありません」と改めてツイート、新作タイトルの販売、体験版配信や、「真・女神転生IV」ダウンロードコンテンツの配信も現状通り継続するとも宣言している。
ただし、この中に先の「DEVIL SURVIVOR 2 BREAK RECORD」について言及がない上、amazonではこれまで表示されていた商品画像が消えるなどしていて、不安が広がっている。
発表文によると、アトラスなどインデックスのゲーム事業は堅調に推移している。今後はスポンサーを募り、事業譲渡で経営再建を目指す方針だが、引き取り手などの詳細は今のところわかっていない。
ただ、同社の人気ゲーム・ペルソナの公式アカウントは27日、「こんばんはクマ。またまた心配おかけしててごめんなさいクマ。クマたちこれからもみんなにおもしろいゲーム届けられるようにがんばるクマ。信じてついてきて欲しいクマ。アトラスは永久に不滅クマ!」とファンに呼びかけている。