「確かにこの部屋に、死体がある」
夜11時ごろ、GとFが部屋のチャイムを鳴らすと、見知らぬ男Hが顔を出した。年齢は40代くらいと見られる。Gらが電話の件を話すと、
「確かにこの部屋に、死体がある」
と部屋に招き入れた。Gらが確認すると、カーテンレールに電気コードを引っ掛け、上半身裸のAが死んでいる。慌ててGらは警察に通報したのが、その間にHは姿を消してしまった。
この話、奇妙な点がいくつもある。まず、遺体で見つかったAはなぜ赤の他人のBの部屋にいたのか。テレビ朝日の取材にCが答えたところでは、
「AはCの『昔からの友達』で、今回はC一家がBの部屋に引っ越すため、その手伝いに駆りだされ、前日からBの部屋に泊まりこんでいた」
のだという。ではHは何者なのかという話になるが、これはCにもわからない様子だ。
また、Bに「死体」の話を最初に伝えた「関東弁の男」は何者なのだろうか。行方不明のH、という可能性も指摘されているが、定かではない。
カギを握っていそうな部屋の主・Bは、現在連絡が取れない状態だという。Cは「向こうから電話はかかってくるが、こちらからの電話には出ない」とテレビ朝日の取材に説明した。
C一家の中での「たらい回し」の件、消えたBとHの行方など、謎が余りにも多いことから、警察は、事件と自殺の双方から調べを進めているという。