小僧寿し「1円」値下げ「日本経済の回復に貢献したい!」その本音は?

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回転寿しに対抗! あえて「値下げ」打ち出す

   寿しチェーンでも、アベノミクス効果で高級食材への需要が高まるなか、なお「低価格商品を求める声は根強い」(小僧寿し)。ただ、円安の影響でネタ(原材料)の8割を輸入に頼る寿しチェーンでは、値上げムードが強まっている。

   小僧寿しは、「(回転寿しチェーンなどで)値上げが進んでいるが、『安い』『旨い』『ボリュームがある』にこだわっていきたい」という。

   とはいえ、小僧寿しは2012年12月期の連結売上高が前期比1.0%減の202億円、営業損益は6億円の赤字と、苦しんでいる。

   この第1 四半期(13年1月1日~3月31日)は収益体制改革の一環として、希望退職者の募集による人件費の削減と51か店の不採算店舗を閉店し、管理コストを改善。また、個店単位でのマネジメントを取り入れはじめ、店舗ごとのメニュー対応や割引券の発行を可能にしたことで、既存店売上高の状況は前年比2.6%減とようやく底から脱してきた。

   ここ数年、持ち帰り寿しは回転寿しチェーンに押されていた。「1円」とはいえ、あえて値下げを打ち出すことで消費者に「安さ」をアピール。集客力を高めて、アベノミクス効果を取り込みたいところだ。

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