「バイオ銘柄」の危ない上場バブル 「期待」だけで高騰後の末路

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「わずかなきっかけで急落する」

   2013年6月26日、iPS細胞事業の「リプロセル」の上場に沸く大証ジャスダック市場を横目に、11日に東証マザーズに上場したばかりの「ペプチドリーム」をはじめ、「ナノキャリア」や「メディネット」などのバイオ銘柄が軒並みストップ安となった。

   「ペプチドリーム」は上場2日目に2500円の公開価格に対し、3.2倍にあたる7900円の初値を付けた東大発のバイオベンチャー。時価総額でみると、株式公開時の322億円が、じつに1018億円にも膨らんだことになる。株価は、その後に1万3700円まで上昇したが、26日には前日比3000円安の7740円で引けた。

   急落の理由は、ファイザー製薬が同社との共同研究開発を解消したため。「ペプチドリームは国内外の製薬会社とアライアンスを組んでおり、ファイザー製薬が抜けたからといって、すぐさま同社のビジネスモデルが崩れるものではありません。それでも実体のない、期待だけで(株価が)伸びてきたわけですから、わずかなきっかけで急落もします」(前出の投資ファンドの関係者)という。

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