「人ごと」答弁に大きな拍手
これに対する安倍首相の答弁は、
「各党・各会派が責任をもって真摯に、かつ建設的な議論を進め、早期に結論を得る努力を続けていくことが大切だと考えている」
と、人ごとのようなものだったが、どういう訳か議場からは大きな拍手が起こった。
岡田克也前副首相は、6月25日付けのブログの中で、このときの様子を、
「感情的になることなく、しっかりとした骨太の質問をされたにもかかわらず、自民党の中で、特に若い当選1回の先生方を中心に、非常にレベルの低い野次が飛んでいました」
と指摘。席の位置から判断すると、ヤジを主に飛ばしていたのは自民党の「1年生議員」だったようだ。その上で、
「総理大臣を経験した人が骨太な質問をしているときに、あれはないなと思いました。これは、政治家というより、それ以前の問題ではないかと思ったのは、私だけではかったと思います」
と嘆いていた。
ただし、この程度の「お行儀の悪さ」は民主党にとっての攻撃材料としては迫力不足で、反転攻勢の糸口はつかめていない。