「現実的な内容にした。立場は立場」
今回もマニフェストは、「野党色」が強まったことも特徴だ。
「今回の参院選が終わって政権が担えるかというと、それはあり得ないこと」
という理由で、ほとんど数値目標は盛り込まれなかった。マニフェストに対応する日本語も、これまでの「政権政策」「政権公約」といった言葉から「重点政策」に変更。桜井氏は、
「政権を担わせていだいた上で信頼を失う原因になったひとつが、こうやって数字を挙げてきたことだと思っている。そういうことを踏まえて現実的な内容にさせていただいた。やはり立場は立場だと思う」
と釈明。従来のマニフェストと比較してあまり変化がないという指摘には、
「いくら訴えても、届かなければ終わり。それが届くという点では、かなり工夫している」
「なんで同じ内容ということになるんでしょうか?私は逆に言うと理解できない」
と色をなして反論する一幕もあった。