辛坊キャスターのヨット遭難の原因は何なのか 「衝突時の映像」が公開されマッコウクジラ説が有力?

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「ヨットに気付かずに右側から衝突した可能性が高い」

   この映像を元に各メディアも検証を行っていて、フジテレビの情報番組「とくダネ!」も25日の放送で特集を組んでいた。番組には東京海洋大学の加藤秀弘教授が登場し、映像を見た感想としてこう語った。

「間違いなくクジラの背びれが出ていまして、非常に特徴的なんです。マッコウクジラの背びれだと思います」

   マッコウクジラの全長は12メートルから13メートルあり、クジラの中でも一番表皮の硬い種類なのだという。ヨットの全長が約13メートルだったため、モロにぶつかったとすればヨットが破損する可能性は充分あるという。

   なぜクジラがぶつかってきたのかについて加藤教授は、ヨットは風や海流の流れを使って進むため、ノイズ(エンジン音)が出ない。

「ヨットの存在に気付かないままに、右側から衝突した可能性が高い」

   と分析した。そして、捕鯨が行われなくなった今ではクジラの個体数が回復しているためこのような衝突は増えていくだろう、と警鐘を鳴らした。

   番組では加藤教授の指摘を受けて、辛坊さんたちが遭難したのは「ジャパングラウンド」と呼ばれている海域でマッコウクジラが多く生息し、北上していく時期にあたる、と補足。マッコウクジラの頭の皮膚は硬いばかりでなく皮膚の厚さが30センチもあり、衝突すればフェリーが凹むほどだ、と解説した。今後ヨットを利用する場合は、擬似エンジン音などのノイズを発しながら航行する必要があるのではないか、などが話し合われた。

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