勝因分析は三者三様
ただ、勝因については、さまざまな見方があるようだ。前出の赤旗ツイッターは、
「都政ではオール与党と対決、知事いいなりでなく都民要求の実現を求め、国政では、国民の所得を増やす政治への転換、原発ゼロ、憲法を生かすことを訴え、理解を得た」
と独自の立ち位置が評価されたと分析している。
他方、朝日新聞の記事では、出口調査の結果について
「批判票を取り込んだのは共産党で、長らく『反自民』の受け皿だった民主党はすっかり影が薄くなっていた」
と解説。自民党の批判票が民主党に流れなくなった結果の共産党の得票だと分析した。読売新聞はさらに違った見方だ。今回の都議選は、投票率は43.50%で前回都議選の54.49%から10.99ポイント下落し、過去2番目の低さだった。このことから、
「今回は低投票率となったことが、根強い支持の党員を有している共産党に有利に働いたとの見方も出ている」
と、公明党や自民党と同様、組織票を手堅くまとめたことが勝利につながったとみている。