導入後「世田谷か品川か」「杉並か練馬か」の選択できず
ただ、23区中でもっとも熱心に「ご当地ナンバー」に取り組んできた世田谷区は、もともと人気の高い品川ナンバーのためか、アンケート調査でも「品川ナンバー」自体に対する違和感は少ない印象を受ける。
むしろ、調査に寄せられた反対派の意見には「ダサイ。田舎という感。みっともない」「品川で十分です。逆に恥ずかしい」と冷めたものも複数あり、区議らによる反対活動も展開されている。一方、賛成派は「区民としての高揚感、誇り」「世田谷区民としての自覚と責任」「子孫にも有意義」「旅行先で世田谷ナンバーを見つけたら嬉しい」と独自の期待に胸を膨らませていた。
ご当地ナンバーは、区としての一体感や、地域振興、郷土愛につながるとして、国土交通省が第2期の募集を6月末までおこなっている。世田谷・杉並ナンバーは申請が通れば、早くて2014年には導入される見通しだ。
導入後は、「世田谷か品川か」「杉並か練馬か」といった選択はできない。導入前に購入した車の品川、練馬ナンバープレートは引き続き使用できるが、希望する場合はナンバープレート代を負担することで、一部の場合を除き、世田谷、杉並ナンバーに変更できるという。