当選圏内だと読める維新候補者は皆無?
読売新聞は2013年6月19日から21日にかけて、選挙区ごとの情勢調査を掲載している。一般に新聞の情勢調査記事に登場する候補者は、登場する順に当選確率が高いと記事を書く側が分析しているとされる。この慣例に従うと、維新の候補者で当選圏内に入っていると読める人は皆無だ。
比較的知名度がある維新の候補者でさえも苦戦しているようだ。日野市(定数2)の、タレント候補として有名な佐々木理江候補(30)は、記事の最後に、
「維新・佐々木は、日野、小金井、国分寺の3市が進める可燃ごみ共同処理計画反対などを訴える」
とある程度。南多摩(定数2、多摩・稲城)の石川良一候補(61)は稲城市長を務めたこともあり知名度は抜群だが、記事では
「自民・現職がやや優位に戦いを進め、民主・現職と、維新、共産の新人が追う展開」
という表現。やや劣勢に読める。
松井氏の発言を素直に受け止めれば橋下氏引責辞任が現実味を帯びてくるが、党内では「参院選に向けて橋下・石原の二枚看板が必要」だとの声も根強い。
「軽々に辞任されるのは困る」(片山虎之助政調会長)
という声もあり、情勢は流動的だ。
☆2013年夏の参院選の投開票日は、およそ1か月後に迫った。争点が明らかにならず、このままだと自民党の「一人勝ち」に終わる可能性が強い。野党は何もできないまま終わるのか。それとも反転攻勢に打って出ることができるのか。このシリーズは野党の動向に焦点を当て、随時掲載する。☆