農業強化、「6次産業化」に民間資金 3メガバンクの「ファンド」が動き出す

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加工や販売で成功するのは簡単ではない

   三菱東京UFJは東北地方の地銀4行(青森、秋田、岩手、山形)、同機構とともに20億円規模の官民ファンドを7月1日に設立する。ファンドの運営はベンチャー支援の「三菱UFJキャピタル」が担当し、各地銀とともに農家の販売先となる顧客開拓なども支援する。

   みずほコーポレート銀行も東北地方の別の地銀などと20億円規模の官民ファンドを6月に設立済み。三井住友銀行も同様に近く官民ファンドを設ける。地銀の関心も高く、官民ファンドの総数は20程度に上りそうだ。金融機関としても資金の半分を政府系ファンドが負担するので参加しやすく、新たな融資を確保できれば御の字だ。

   ただ、ことがそううまく運ぶか懐疑的な見方もある。農家は保守的な傾向が強く、補助金は受けたとしても、自己資金を大きく上回るリスクをとって事業展開するかどうか。そもそも、加工や販売の仕事自体、素人が簡単に成功できる世界ではない。「期待先行」で終わらぬことを各メガバンクも祈っている。

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