「ドコモもかなり焦っている」
2013年3月期決算で、ドコモは6年ぶりの営業減益、そして年間累計のMNP(番号持ち運び制度)で過去最大の140万9500件の転出超過となるなど、「一人負け」とも評される厳しい結果となった。起死回生の「ツートップ戦略」を打ち出してからも、月間純増数(5月)はソフトバンク、KDDIの後塵を拝している。
ITジャーナリストの三上洋さんはその現状を、こう解説する。
「ツートップというが、ユーザーの側から見れば実際の選択肢は『iPhoneかAndroidか』。そのiPhoneがないことは当然大きな機会損失で、株主にもいらだちが募っているのは間違いない。今回の株主総会では『iPhoneは出さないのか』という質問が、もはや出ることさえなかった。ドコモもさすがに焦っているようで、2013年に入って、さまざまなキャンペーンなどを通じて端末の割引を進めていますが……」
ドコモ田家の運命やいかに。