「会いに行ける自民党、握手会を開催!?」―こんな報道がインターネット上で話題だ。
握手会といえばアイドルグループ「AKB48」の恒例行事で、「政党がそんなことを!」と批判の声が上がっている。しかし、真相は報道とはちょっと異なるらしい。
ネット上で、「バカなの?」「ひくわー」
「自民党が握手会」と報じたのは、2013年6月19日付の産経新聞だ。
記事には、「自民党が19日に党本部で開く支持者とのイベントで、国会議員との『握手会』を開く」「党本部の行事で『握手会』と銘打つのは異例」「AKB48にならい、『会いに行ける自民党』で親しみやすさをアピールする狙いだ」と書かれている。
この記事がインターネット上で広まり、「バカなの?」「ひくわー」「ネトウヨ達と握手会 キモ過ぎる!」など批判の声が上がった。「推しメンは麻生さんです!」「選挙前と選挙期間中はもれなく神対応」「進次郎レーン激混みだろうな…」など、「本家」のAKBになぞらえた書き込みも投稿された。
しかし自民党に問い合わせたところ、「握手会なんて開催しない」との答えが返ってきた。
6月19日夜に、年1回定例で行われている自民党ネットサポーターズクラブの総会があるのだが、出席する議員数人がドアの前に立って、来場する2~300人の支持者と握手したり、写真撮影したりということを毎回行っているという。AKBを真似したというわけでも、「握手会」と銘打っているわけでもないのだ。
広報担当者は「その話を聞いた産経新聞の記者が『握手会』と書いてしまったのだろう」と、困惑しきりだった。