東京電力は2013年6月19日、福島第一原子力発電所の2号機タービン建屋の海側にある観測用井戸で採取した地下水から、法定許容限度の30倍の放射性ストロンチウムと、8倍のトリチウムが検出されたと発表した。
井戸は第一原発港湾内の放射性物質濃度が高い原因を調べるため、12年12月に海から27メートル陸側に設置された。12月にはストロンチウム(法定許容限度30ベクレル)は1リットルあたり8.6ベクレル、トリチウム(同6万ベクレル)は2万9000ベクレルだったが、5月24日の調査ではストロンチウムが1000ベクレル、トリチウムが50万ベクレルだった。
東電は近くの海水の放射性物質の濃度に変化がないため、海には漏れ出していないと見ている。