必要なのはJリーグのプレミアリーグ化だ ブラジル戦惨敗でみえた日本の課題

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チーム数を10~12チーム程度にすればいい

   それは、「日常」を変えることだ。

   その方法は二つ。選手が欧州トップリーグに移籍するか、Jリーグが欧州トップリーグのようになるか。前者は選手たち自ら実践しているが、我々はそろそろ後者の議論をするべきではないか。

   実は、Jリーグは運営の面で欧州リーグに負けていない。違いは、試合の質である。以前から識者たちがJリーグのプレミアリーグ化を提案しているが、私も同意する。チーム数を10~12チーム程度にすれば、現在の順位から考察しても、毎節均衡したゲームになる。一般の人の言う「チーム数が多すぎて覚えられない」も解決し、再び民放でJリーグが毎節一試合は放送されるようになるかもしれない。

   そんな環境になれば、選手たちもJ1トップでのプレーをのぞむようになる。自ずと視点も、アジアチャンピオンズリーグ制覇など、国外に向かう。少なくとも、W杯を翌年に控えたピーク終盤の選手が、J2にいるという特殊な現状は生まれなくなるだろう。

   Jリーグ幹部には、敗戦を自分たちの問題と受け止め、真剣にJリーグのあり方を議論して欲しい。そして、2シーズン制やアジア戦略ではなく、Jリーグ発足の理念に則った改革に着手すべきではないか。

サッカージャーナリスト 石井紘人

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