国産スマホのロングセラーは非常に珍しい
ただし今回のように、比較的短期間で生産を終了するのは、スマホに関してはそれほど珍しくはないようだ。
木暮氏によると携帯キャリアは春や夏、年末と商戦ごとに頻繁に新製品を投入し、バランスを取りながら新旧の端末を入れ替えていくという。そのため、国内メーカー産のスマホのロングセラーは非常に珍しく、「1、2年にわたって売れ続ける端末は、まずありません」という。
キャリア側はコストを少しでも下げるため、メーカーに対してはひとつのモデルを一括生産で注文し、まとめて買い上げる。以後、追加発注はかけないのが一般的だそうだ。「過去にも、発売から短期間で売り切れて再生産の要望が高かった端末はありました。でもそれらは結局、惜しまれながら生産終了となっています」(木暮氏)。
新たに生産されないとなれば、在庫を探し出すか中古品を手に入れるしかない。商品比較サイト「価格.com」には、エクスペリアZの在庫を探しているとの書き込みや、逆に「この店舗に在庫ありました」との情報提供が見られる。複数の小売サイトでは中古品を取り扱っているが、「多少のキズあり」「包装箱なし」でも4万円台後半、たいていは5万円を超えており価格は「高止まり」したままだ。