加藤コミッショナーに強まる批判 それでも官僚体質丸出しで「居直り」か

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   プロ野球の「統一球の無断変更」問題は、日ごとに加藤良三コミッショナーへの風当たりが強くなっている。マスメディアの論調は責任を問うのが大勢だ。しかし、当の本人は居座る構えを崩さない。

「三振」したのに打席に残っている

   「父の日」の16日、テレビ朝日が昼のワイドショーで、野球ファン100人に「コミッショナーの責任」のアンケートを取ったところ「YES」95人、「NO」5人という結果だった。95%が責任を取って辞任を、としたわけである。ファンあってのプロ野球だけに、これは強烈なパンチだろう。

   レギュラーコメンテーターの一人は「(コミッショナーは)三振でしょ。三振した人がまだ打席に残っているということ」と冷めた口調で締めくくった。

   加藤コミッショナーに対し辞任の声が増えているのは、この問題が発覚した12日の記者会見の態度にあった。

「私は昨日(11日)まで知らなかった」
「不祥事とは思っていない」

   知らぬ存ぜぬ、辞めない、と押し切った。

   この問題は11日、コミッショナー事務局の局長が、仙台で選手会から「ボールが飛びすぎる」と追及された挙げ句に、内緒で昨年とは異なるボールを使っていることを暴露。そのときに、コミッショナーに報告している旨も明らかにした。

   これを会見で事務局長は撤回したが、とんだ茶番とだれもが見た。また会見が全国6球場で試合中の夜8時という常識のなさだった。

   選手たちが怒るのは当然だ。試合にたとえれば、いよいよ佳境に入る4回ごろ、主審から「本当は飛ぶボールに変わっていたんだよ」と通告されたようなもので、投手がパニック状態になってもおかしくないタイミング。コミッショナーの「迷惑かけたな。許せ」では済まない話だ。

姉妹サイト