自民党は産経・読売に支えられている
―― マスメディアとのコミュニケーションがうまくいかなかったということでしょうか。
鈴木 何をやっても報道してもらえないと意味がない、というのは死ぬほど分かりました。例えば文部科学省の予算が国土交通省を上回ったのは戦後初めてで、これは歴史的な話です。でもこれはテレビではほとんど伝えられない。事実上ないことになっている。これほど数字が明らかな話でも、レッテル貼りと予断に勝てない。民主党のビラやウェブサイトでは精いっぱいアピールしましたが、テレビに比べれば多勢に無勢です。イチローだって三振しますが、そのシーンを毎日流されたら「どんなに下手なバッターだろう」と思います。いかに僕らの伝え方が下手だったかを痛感しています。
自民党は産経と読売という、どんな時でもバックアップをしてくれるメディアに支えられているのが大きいと思いますよね。そしてその系列テレビ局も足並みをそろえる。先日発表された成長戦略にしても、民主党政権だったら「中身無し」と全紙ボロクソでしょう。それを、そうは書かない。商業メディアと自民党は古くからの番記者を通じたつながりがあるので仕方がないとは思いますが、やはり偏向していると感じますね。