2013年6月14日の「AKB子兎道場」(テレビ東京系)で、AKB48選抜総選挙で18位となった峯岸みなみさん(20)の特集が放送された。
丸刈りにした後、総選挙までの峯岸さんの軌跡をまとめたものだったが、元はと言えば騒動は峯岸さんのスキャンダル報道が原因、丸刈りも大いに批判されていた。視聴者からは「美談に仕立てるのか!」といった冷めた見方も出ている。
「直後は本当に真っ暗」「毎日理由もなく泣いていた」
番組は「一連の騒動から総選挙までの128日間、峯岸さんがどのような思いで過ごしてきたのか」に焦点を当てたドキュメンタリーで、自身のナレーションで進められた。
13年1月31日に報道された「お泊まりスキャンダル」が発端となった騒動について、「一部週刊誌に私の記事が掲載。私は、ファンへの謝罪の思いで頭を丸めた。しかしこのことがさらに世間を騒がせることとなった」とまとめた。
当時の状況について、「直後は本当に真っ暗。活動も制限していてずっと家の中にいて、みんなの活躍をずっと家で見てた。本当はあそこにいれたのかもなと思ったりすると、どうしても『このままで大丈夫かな』と」「毎日、理由もなく泣いたりしてました」と振り返る。
そんな暗い日々の支えになったのは「いつも一緒にいたメンバーたち」で、毎日メールや電話で連絡を取ったという。総選挙で1位になった指原莉乃さんについて、「家で1人でパニックになった時に電話した。雨が降ってきただけでも不安な気持ちになって、涙が止まらないって言ったら『全然いいこと言うつもりじゃないんだけど、雨はいつか止むし!』とか言ってくれて」と笑って懐かしんでいた。
立候補制となった13年の総選挙で、峯岸さんは「元通りは無理だけど、自分の中でリセットになればいい」という気持ちで受付最終日の4月7日に立候補した。
最終結果は18位。「自分の中ではすごく晴れやかな気持ちで一歩を踏み出せた」と、吹っ切れた様子を見せていた。
放送前日の文春記事とのギャップにファン呆れた?
峯岸さんの騒動からの葛藤がよくわかるような番組内容となっていたが、AKBファンからは反発の声が上がった。
2ちゃんねるやツイッターで実況していた人は、「なに美談にしようとしてんだ・・・」「なんで悲劇のヒロインぶってんだ」「峯岸のドキュメンタリーを峯岸が擁護しとるwww」「The 胸糞悪アイドル」などと書き込んでおり、冷ややかな感想を持ったようだ。
「感動のドキュメンタリー」が冷笑される理由の1つに、放送前日の6月13日に発売された「週刊文春」の記事があると見られる。
「総選挙2日前に一部のAKBメンバーやスタッフが、全裸の男たちが踊るクラブで夜遊びしていた」との記事が掲載され、この中で峯岸さんは「席についた男性スタッフに『飲めー』『やる気あんのかー?』と絡んでいた」と書かれていた。記事の真偽は定かでないが、「研究生として反省し頑張ってきた」というようなドキュメンタリーの内容とは裏腹な行動に呆れているファンが少なくないようだ。