経団連次期会長は誰か 日立・川村会長が最右翼、三菱商事・小島会長も浮上

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   経団連は2013年6月4日に定時総会を開き、米倉弘昌会長(76)をトップとする体制は残り1年の最終年に入った。米倉氏の最大の課題は後任会長選びとなるが、大手メディアとのインタビューでは「製造業の経営者が就くことが説得力がある」と表明。また、現職副会長などの役職者から後任を選ぶ意向を示しており、現段階では副会長を務める日立製作所の川村隆会長(73)が候補の最右翼に浮上している。

年末メドに候補を絞り込む

   新聞各紙の報道によると、米倉会長は総会に先立ち後任候補について「あと6~7カ月の中で考えたい」と述べ、年末をめどに後任候補を絞り込む考えを示した。米倉氏はかねてより、「多くの技術のすり合わせで成り立っている製造業こそ日本経済の強み」と語り、「ものづくり」企業の経営者こそ「財界総理」の地位に相応しいとの考えを強調してきた。現副会長の中でそれに当てはまるのは河村氏のほか、坂根正弘コマツ相談役(72)▽大宮英明・三菱重工業会長(66)▽友野宏・新日鉄住金社長(67)▽佐々木則夫・東芝社長(64)▽内山田竹志トヨタ自動車副会長(66)――らだ。

   財界関係者の間ではこの春ごろまで、東芝の佐々木が有力との見方が強かった。同社は過去2人の経団連会長を輩出するなど財界活動に積極的に取り組んできたほか、佐々木氏が今年1月に政府の経済財政諮問会議の議員に就任。「米倉会長時代に疎遠になった政権との距離を縮めるのに適任」との声も強かったからだ。

   ところが、東芝の経営をめぐって社長の佐々木氏と現会長の西田厚聡会長による内部抗争が表面化。佐々木氏は今月の株主総会後に社内に新設される副会長ポストに退くことが決まっており、「経団連会長は現職会長か社長から選ぶ」という慣例上、米倉氏は佐々木氏を後継指名することができなくなってしまった。

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