引退後の再就職で壁にぶつかるケースは少なくない
一方、ノンフィクション作家の大泉実成氏が、サッカー選手の引退後について「『自分はスーパースターだ』とエゴが肥大して社会に溶け込めない、またサッカー以外何も分からない世間知らずの面がある」との問題点があると指摘した。
引退後に収入が激減して精神的に追い詰められたのではないか、との報道もある。だが「フットボールレフェリージャーナル」を運営するサッカージャーナリスト、石井紘人氏に聞くと、奥容疑者のような代表クラスなら「現役時代、年俸数千万はもらっていたはず。引退してからもサッカーの仕事に就いていました」と指摘する。本人がその蓄えをどう使ったかは不明だが、引退後いきなり困窮したというのは不自然だろう。
ただし石井氏は、Jリーガーの中には年俸が低い選手はおり、しかも引退後の再就職で壁にぶつかるケースは決して少なくないと説明する。