本田圭佑選手の目は大丈夫なのか 病気の可能性も報じられるが…

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   サッカーW杯最終予選で活躍した本田圭佑選手(27)の目の様子がおかしいのではないかと話題になっている。週刊誌はある病気の可能性を報じたが、真実味はどこまであるのか。

   ギョロっとした目付きに変わり、目が左右に動いているようにも見える――。本田圭佑選手については、2013年3月ごろからネット上でもこんな指摘がされるようになった。

文春はバセドウ病の可能性を報じる

   週刊文春は4月11日号で、本田選手が12年6月に受けたレーシック手術で後遺症が出たのではないかという説を報じて、さらに騒ぎになった。記事では、手術をしたクリニックが「手術の経過は良好です」と取材に答えたと紹介され、確証がないままになっている。

   本田選手の目の異状は、6月4日のオーストラリア戦でも、同様な指摘がなされた。これに対し、文春は13日発売号で、別の原因も考えられるとの見方を報じた。

   記事によると、甲状腺ホルモン異常から免疫バランスが崩れる「バセドウ病」の可能性があると専門家らが指摘している。この病気では、目がギョロっとする「眼球突出」の症状が出るほか、下を見るとまぶたが下がらずに白目が大きく見える「グレーフェ徴候」がみられる。まれに、眼球が左右に動く「眼振」があり、レーシックにはない症状だという。

   さらに、疲れやすくなり、動悸がしたり、手足が震えたりすることもある。本田選手をよく知るサッカー関係者は、すでに2月の段階で、顔のむくみがあり、試合前から汗をかくなど様子がおかしかったと取材に明かしたという。

   オーストラリア戦で90分フル出場した本田選手に、そんな病気など考えられるのだろうか。

   バセドウ病に詳しいあるクリニック院長は、J-CASTニュースの取材に対し、こう指摘した。

専門家「病気ならサッカーを90分続けるのは難しい」

「確かに、この病気では、眼球突出という症状が出ます。白目が大きく見えるのは、グレーフェ徴候でないとは言い切れません。しかし、すべてそれで説明はつかず、実際に診てみないと分からないですね。あのぐらいではバセドウ病ではないという医師は、ほかにもいます。それに、ホルモンが出る量が多ければ、サッカーの試合を90分続けるのは難しいと思います」

   別の大学病院医師も、取材に対し、「目がギョロっとするところを見れば、バセドウ病の可能性はありますが、全身疾患なのでサッカーの試合ができるか疑問ですね」と言う。

   歌手の絢香さん(25)もバセドウ病を告白して話題になったが、2年間の休養を経て復帰後も、ホルモンが十分に下がらないとワンステージをできないぐらい疲労がたまると専門家が指摘していた。

   ネット上では、本田圭佑選手が所属するCSKAモスクワの監督が、本田選手が2013年1月末にインフルエンザ合併症になったことを明かしたと報じられたことから、その影響ではないかとみる向きもある。目の周りの神経が麻痺するギランバレー症候群や、それと似たフィッシャー症候群ではないかというのだ。

   しかし、近畿大学医学部の楠進教授は、取材に対し、それは考えにくいとしている。

「ギランバレー症候群は、一過性の症状ですし、重症になりますので、サッカーの試合はできないでしょうね。フィッシャー症候群についてもそうです。一般的に後遺症は残りませんが、たとえ残っていたとしても、サッカーはなかなかできないと思います」

   本田選手の目については、いろいろ報じられるが、真相は分からないままだ。

姉妹サイト