米中会談で習近平主席「北朝鮮の好戦的な態度にいらだち」
だが、なかなか両国の溝は埋まらないようだ。
米NBCテレビによると、6月7日と8日(現地時間)に米カリフォルニア州で行われた米中首脳会談では、オバマ大統領と習近平国家主席が、北朝鮮の核が「アジア太平洋地域と米国の両方に対して脅威で、取り除かれなければならない」という点で一致。
「習近平主席は、北朝鮮の好戦的な態度にいらだちを募らせている」
とも伝えた。中国が北朝鮮に信頼を寄せていない様子がうかがえる。
韓国もこの傾向を把握しているようで、朝鮮日報によると、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は6月11日の国会答弁で
「中国の上層部の間では、北朝鮮を資産ではなく『負債』とする認識が広がっている」
とまで述べている。
中国外務省は南北協議が中止になったことに対する公式コメントを現時点では発表していないが、協議中止を伝える中国のニュースサイトのコメント欄には
「北朝鮮は信頼できない」
といった声が多く、ネット上に限っては「血の同盟」は見る影もない。