「僕の名前はヤン坊♪僕の名前はマー坊♪」―こんな曲でおなじみの「ヤン坊マー坊天気予報」のサイトが、2013年6月30日をもって閉鎖されることが発表された。
長年テレビで放送されている天気予報で、サイトの利用者も多かったようだ。インターネット上では「残念」の声が多数上がっているが、なぜヤン坊マー坊は「閉鎖」の憂き目にあってしまったのか。
「リストラか」「不況で終了か」憶測も
「『ヤン坊マー坊天気予報』サイトは開設以来、多数の皆さま方よりご利用いただいてまいりましたが、2013年6月30日をもちまして、PCサイト並びに携帯サイトを閉鎖させていただくことになりました。これまで『ヤン坊マー坊天気予報』サイトをご愛顧くださり、改めて御礼申し上げますとともに、サイトを閉鎖いたしますことをお詫びいたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。」
サイトに掲載された告知文が13年6月12日頃からインターネット上で広まり、「マジですか 小さい頃からテレビで見てた名残で天気見たい時はここのサイト見に行ってたんだけどな…」「いつも利用してたのに残念です」と、名残を惜しむ声が多く上がったほか、「リストラか」「不況で終了するのでは」という憶測も飛び出た。
さらに「ヤン坊マー坊終了」という話が一人歩きし、「地上波の天気予報からも消えるのか!?」という先走った書き込みもいくつか見られる。
テレビ放送は今年度内継続
これだけ愛されていながら、「閉鎖」となってしまった理由は何なのか。
サイトを運営する発動機メーカーの「ヤンマー」(大阪市)に問い合わせたところ、「ブランドイメージ見直しの一環」との答えが返ってきた。
ヤンマーは13年3月に「プレミアムブランドプロジェクト」の始動を発表した。クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を総合プロデューサーに、世界的工業デザイナーの奥山清行氏を取締役に迎え「プロダクトデザインをダイナミックに刷新」し、「みずからの価値を高め、グローバル市場を牽引するより強い企業として成長していく」としていた。
閉鎖されるのは天気予報のサイトのみで、ヤン坊マー坊のプロフィールや歌を紹介するサイトは残る。
なお、13年6月現在、地方テレビ局13局で「ヤン坊マー坊天気予報」が放送されているが、こちらは今年度内は継続する予定という。