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サザエさん一家、「重税」逃れて海外へ? 「桜新町の銅像」課税にみる日本の特殊性

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   東京都世田谷区の桜新町に「サザエさん一家」の銅像がある。「波平」の「髪の毛」が抜かれるなどのいたずらにもあったので、かなり有名な銅像だ。その銅像に、固定資産税が課税されるとの報道があった。

   銅像に課税という意外感と、その対象が「サザエさん一家」というわかりやすさで、テレビなどで格好のニュースになっている。

「サザエさん一家」の銅像は、「看板(広告塔等)」か

   固定資産税は、市町村が土地、家屋と償却資産の所有者にその資産に対し課した税である。標準税率は1.4%、全国の税収は9兆円弱と、市町村にとっては重要な税収だ。たしかに、課税客体として、土地と家屋の他に償却資産がある。

   償却資産とは何か。東京都のホームページを見ると、具体例が、構築物、機械及び装置、船舶、航空機、車両及び運搬具、工具、器具及び備品と例示されている。設備投資されるものはほとんど含まれている。問題の「サザエさん一家」の銅像は、構築物のうち「看板(広告塔等)」とされたようだ。

   銅像には所有者が地方自治体のものとその他のものがある。地方自治体所有のものは非課税であるが、その他のものは事業用資産として償却資産・構築物であれば固定資産税が課されるというのが、今の仕組みだ。サザエさん一家の銅像は桜新町商店街振興組合が所有しており、6月3日(2013年)付で、都税事務所から58万9200円の固定資産税(償却資産)納税通知書が届いたという。

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