ジョージ・オーウェルのディストピア(反ユートピア)小説「1984年」のアメリカでの販売部数が急増している。AFPが2013年6月12日、伝えたところによると、米政府によるインターネットや電話の記録の監視が明らかになった影響という。
米インターネット小売大手アマゾン・ドットコムにある、売上ランキングで過去24時間で最も売り上げが伸びた本を紹介する「本のヒット商品」ページで、オーウェル生誕100年記念版の「1984年」は7005%の伸び率を見せた。
「1984年」は「ビッグ・ブラザー」と呼ばれる独裁者により、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、市民は常にほぼすべての行動が監視されている世界を描いている。村上春樹の「1Q84」も、「1984年」を念頭に置いて書かれたとされている。