米国産シェールガスの輸入 日本経済の「救世主」なのか

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LNG価格は2020年に最大15%安くなるとの試算も

   それだけに、安い米国産シェールガスを買えるのが朗報なのは間違いない。震災後、原発停止に伴い緊急に手当てしたこともあり、現在は高値でLNGを買っているが、シェールガスの生産拡大でガスをめぐる競争が激しくなれば、「実際に米国産が入ってくる4年後を待たず、現在輸入している中東、ロシアとも価格交渉を有利に進められる」(経産省)と踏む。今回の米国の許可分は日本の年間LNG輸入量全体の5%(年440万トン)に 過ぎないが、審査中のコーブポイント(メリーランド州、年230万トン)、キャメロン(ルイジアナ州、年800万トン)の2計画も認め られれば合計で最大20%分程度を米産シェールガスで賄えるとされる。これにより、LNG価格は2020年に最大15%安くなる (日本政策投資銀行)との試算もある。

   だが、安価なシェールガスの恩恵を受ける米製造業には輸出拡大への反対論が少なくない。エネルギー省が今後許可を出すハードルは高くなる懸念は強く、審査中の2件がスンナリ認められる保証はない。

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