歩き煙草する人間は「最低」 菜々緒さん、仲間のやけど被害に激怒

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   タレントの菜々緒さん(24)が、モデル仲間が「歩きタバコ」のやけど被害に遭っていたことを知り、ツイッターで激怒している。タバコの先端は相当な高温になり、かなり危険なようなのだ。

「一週間前に歩きタバコが膝に当たって火傷した所が全く治らない…」

   きっかけは、モデルの美優さん(25)が2013年6月10日にこうツイートしたことだ。

モデル仲間の美優さんツイートがきっかけ

ツイートが話題に
ツイートが話題に

   これに対し、菜々緒さんが「歩き煙草とかする人間、最低」とツイートを返し、「これ、子供の顔の高さだったらどうすんのよ」と憤った。

   美優さんもこの指摘にうなずき、「しかも人ごみの中で歩きタバコしててさぁ、どんだけモラルないんだよ」と漏らした。

   美優さんは翌11日、膝近くの患部が膿んできたと、写真付きで報告した。そして、スカートやショートパンツだと目立つとして、病院の皮膚科に行くと明かした。ブログもこの日更新し、やけどを負ったときは水ぶくれだけだったが、10日経っても傷口が化膿している状態で、皮膚科の医師に処置をしてもらったとした。そのうえで、「喫煙者はマナーを守れる人に」と訴えている。

   こうしたやり取りはネット上で話題を集め、2人の指摘に共感する声が相次いだ。「吸うなら家か決まった場所で吸え」「一部の人のせいでどんどん肩身が狭くなってる」といったものだ。

   一方で、「じゃあどこでタバコすえってんだよ」「喫煙の自由を不必要に奪いすぎ」と反発する喫煙者と見られる書き込みも見られた。

   歩きタバコによる被害というのは、本当に多いのだろうか。

   ネット上では、「おれも新宿でやられた。。。 まじで困る」「コートが焦げて穴あいてたことならある 帰ってから気づいた」といった書き込みは見られる。しかし、厚労省などに取材しても、被害の統計データのようなものはないといい、実態は分からないままだ。

タバコの先端は700~800度にも達し危険

   とはいえ、タバコの火は、相当な高温になり、かなり危険ではあるようだ。

   JTの広報担当者に取材すると、タバコを手に持っている自然燃焼の状態では、700~800度にも達する。さらに、吸い込んで酸素が入り、先端が赤く光るときは、850~900度にもなるというのだ。

「手足など肌に触れれば、やけどを負ってしまうのは事実です。あざなどにもなるのではないかと思います。手に持っていると、子どもの顔の高さにもなって危険ですので、全国で歩きタバコは止めましょうと呼びかけています」

   実際に、千葉県では1994年、JR船橋駅構内で幼い女児のまぶたに前を歩いていた男性のタバコの火が当たり、あわや失明の恐れもあったケースが報告されている。

   また、JTによると、乳幼児や子どもでは、受動喫煙でぜんそくなどの症状が悪化したとの研究報告が多数ある。ツイッターでも、歩きタバコの煙を吸わされて30分もぜんそくの咳が止まらなかったとの声も寄せられていた。

   なお、美優さん所属事務所のテンカラットでは、取材に対し、歩きタバコの相手には気づいたものの、人混みに紛れて逃げられてしまったことを明らかにした。あざは少し残りそうなものの、モデルの仕事には特に支障は出なさそうだとしている。

   美優さんが被害に遭ったのは、2013年6月1日のビッグビーチフェスティバルで会場だった千葉市の県立幕張海浜公園内だとした。千葉市では、条例で公園などの公共の場所では禁煙にしており、幕張海浜公園内も喫煙スペース以外は禁煙だった。ただ、市の廃棄物対策課によると、2000円の罰金が科される海浜幕張駅周辺などの取締り地区ではなかった。

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