個人投資家は「個別の銘柄で、じっくり構える」
もう一つが、海外ヘッジファンドなどによるコンピューターによる高速売買とされる。あらかじめ組んでおいたプログラムに従って、コンピューターが自動的に売買するため、売りが売りを呼ぶような激しい値動きに陥りやすい傾向にあるという。
そんな値動きの激しい相場は、個人投資家にはわかりづらく、取引しづらくなることはある。「アベノミクス相場」は、このまま個人投資家の出番がなくなるのだろうか――。
経済アナリストの小田切尚登氏は、こう説明する。
「個人投資家は、平均株価が急騰、急落すると、つい慌ててしまうことがありますが、本質的にはじっくりと中長期的に構えて投資したほうがいいと思います。個別の銘柄を調べて、勉強して、見極めて投資するスタイルですから、平均株価が動いても一喜一憂しない。たとえば、平均株価が下落していても個別の銘柄をみると下げ幅は違いますし、銘柄によっては上がっているものもあります。そういった細かい買い方ができるのが個人投資家です」