auを運営するKDDIは2013年6月10日、4月下旬と5月下旬に複数回起こしたLTEでの通信障害や通話の障害で、メールや電話ができなかった利用者に対し、料金の請求から一律700円を差し引くと発表した。また、iPhone5の広告虚偽表示問題に絡み、端末買い替え時の下取りサービス導入を検討しているという。
通信障害は4月17日と5月29日、30日に東京、神奈川、山梨の1都2県の一部で発生し、ネット接続やメールの送受信ができなくなった。5月29日には通話の障害も併発したが公表されたのは6月4日だった。
減算は、通信や通話の履歴を分析したうえで、対象者に6月末までにメールで通知する。あわせて、今年度中に通信障害の対策として300億円を投資して、制御装置を増強する。
また、同社ではiPhone5などの端末を買った人が端末を買い替える際に、下取りを検討しているという。
同社ではiPhone5でLTEが使える地域を実際より広く表示したとして、5月に総務省から行政指導を、消費者庁から措置命令を受けた。購入者からの契約無効等の訴えには応じておらず、不満の声が上がっていた。