東京チカラめし「普通の牛丼」が話題 味はオーソドックス、お値段290円

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「普通の牛丼」はあくまで「実験段階」

   さて、味のほうだが、「焼き牛丼」のような強烈な個性があるわけではない。「ほっとする優しい美味しさ」というキャッチフレーズどおり、素材の甘みが感じられるオーソドックスな印象を受けた。量なども、他店とそれほど変わらない。餃子とセットで食べれば、かなり「おなかいっぱい」になった。

   三光マーケティングフーズでは、牛丼の販売はあくまで「実験段階」であり、「軸足を移す」といった話についてはまったくの時期尚早である旨を強調している。そもそも同社ではこの牛丼以外にも、既存「焼き牛丼」の提供スピードアップ、あるいは定食の強化、また焼き牛丼の「進化形」と位置づける「焼肉丼」の販売などを並行して進めており、牛丼はそうした中の1つに過ぎないという。

   また「牛丼チェーン」とくくられがちなチカラめしだが、「焼肉定食」や「油淋鶏定食」などの定食やカレーにも力を入れており、郊外店など店舗によっては定食の売り上げが7割を占めるところもあると担当者は語る。確かに記者が訪れた都内の店舗でも、牛丼以上に定食メニューが「推され」ていた。「普通の牛丼」の今後については、今のところ未知数というのが正解のようだ。

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