取り調べ問題など多数指摘されていた
日本政府は、国際的な人権問題に積極的に取り組む「人権外交」を標榜している。人権人道担当大使はその「顔」として2005年に新設された。また上田氏は駐オーストラリア全権大使などを歴任したベテランだが、その振る舞いはあまりにも大人気なく、公開された動画には「国の恥だ」などという声も寄せられている。
そもそも笑われても文句を言えないほど、同委員会では日本への厳しい追及が相次いでいた。国内報道では慰安婦問題ばかりがクローズアップされたものの、むしろ厳しい批判が多く寄せられたのは、日本の警察制度の問題点についてだ。特に他の先進国に例を見ない長期の拘束と、連日の取り調べを伴う留置場制度に対しては、廃止も含め検討するよう求められるなど、日本側は多数の改善要求を突きつけられている。そこに来ての「シャラップ!」は問題だ。なおこの件につき外務省に取材を申し込んだが、担当者が不在のため回答は得られなかった。
ちなみに「シャラップ!」には、米国の若者言葉で「マジで?」という比較的軽い意味もあるという。上田氏の発言には、それこそ「マジで?」の声が多く上がりそうだ。