タレント「叶姉妹」のブログに2013年6月7日、「叶姉妹に関する重要なご連絡」と題した文章が掲載された。文章は、叶姉妹の代理人を務める弘中惇一郎弁護士名で、叶姉妹についてネット上で流れている噂を否定する内容だ。
弘中弁護士は小沢一郎氏、村木厚子氏、故・三浦和義氏など著名人の弁護を多く手がけており、名誉毀損関連の裁判も多く手がけている。叶姉妹をめぐる「都市伝説」を安易に拡散させるネット利用者をけん制する狙いがあるとみられる。
「実生活においても姉妹として共に暮らしている」
ブログの文章では、
「叶姉妹が身につけているものは全て同姉妹が所有するものであり、借りている物は一切ございません」
と、ネット上でささやかれている「レンタル説」を否定した。この説は、10年に放送されたバラエティー番組で、衣装について話題になっているときに、出演者のひとりが、
「叶姉妹のように借りればいいのに」
と発言したことをきっかけに拡散したようだ。
さらに、
「仕事上、姉妹というキャラクターを設定しているに過ぎない」
という指摘に対しては、
「従前公表しているように、戸籍上の届出はないものの、芸能界で活動を開始する前から今日に至るまで実生活においても姉妹として共に暮らしているのであり、単に姉妹という設定を演じているわけではありません」
と主張している。
誤った情報で「本人達も精神的に大変傷つく」
ただ、叶姉妹は、かつては3人で構成されていたことが知られている。例えば2000年9月の北海道新聞では、姉妹の素性を、
「雑誌の記事などによると、姉妹は長女恭子さん、二女晴栄さん、三女美香さんの三姉妹といわれるが、晴栄さんはメディアにほとんど登場しない。恭子さんと美香さんは異母姉妹というが『血縁関係はなく、芸能活動をするためのユニット』(複数の放送、雑誌関係者)との説もある」
と報じている。二女だと紹介された春栄さんは、後に恭子さんと美香さんのマネジャーに転じるが、07年には恭子さんの宝石などとともに消息不明になるトラブルを起こしている。
背景はそう単純ではなさそうで、ブログの文章の、
「単に姉妹という設定を演じているわけではありません」
というくだりに疑問を呈する向きも出てきそうだ。
文章では、年齢や血液型は非公表だとした上で、
「正しくない情報も多数みられます」
とも指摘。書き込みの内容によっては法的措置も辞さないことを強調した。
「以上のような書き込みにより、叶姉妹のイメージが損なわれますし、本人達も精神的に大変傷つくものであります。当職らとしては、このような書き込みを含め、伝聞あるいは引用といった形式を問わず、名誉毀損、プライバシー侵害に当たると判断される違法な書き込みについては、法的措置を講じる所存ですので、その旨ご連絡いたします」