「軽3台売るよりレガシィを1台」 富士重工のオンリーワン戦略に大注目

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モデルチェンジのサイクルを5年以上から4年に短縮

   富士重工は技術者の集中投入で、インプレッサの場合、従来は5年以上かかったモデルチェンジのサイクルを4年に短縮し、市場のニーズや最新技術を取り入れることに成功した。

   水平対向エンジン、AWD(4輪駆動)、CVT(無段変速機)など、他社の追随を許さない独自技術をもつ富士重工は、日本では「スバリスト」、米国では「Subie(スービー)」と呼ばれる熱狂的なファンをもつ稀有な自動車メーカーだ。

   これまで出遅れていたエコカー分野では、インプレッサをベースにした「スバルXV」のハイブリッドカーを2013年6月にも発売。こちらも水平対向エンジンに独自のハイブリッド技術を組み 合わせ、スバルらしい「走り」を重視したエコカーになるという。

   自動車メーカーが世界市場で販売台数を増やすのであれば、中国やインドなど新興国で、Bセグメントと呼ばれる小型車(トヨタヴィッツ、日産マーチ、マツダデミオなど)を大量生産・販売するのが常道だが、富士重工は「コモディティー(日用品)のような安価なクルマは開発しない」(関係者)。

   限られた経営資源を独自技術の開発に投入し、トヨタ、日産はもちろん、ホンダとも異なる個性的なクルマを少量生産するビジネスモデルが今後 は、スバリストならずとも気になるところだ。

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