石原演説ではオスプレイは一言も口にせず
政策面でも、3者の隔たりは明確だ。同日午前には、橋下氏と松井一郎幹事長(大阪府知事)が首相官邸を訪ねて安倍晋三首相、菅義偉官房長官と会談。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの一部訓練を八尾空港(大阪府八尾市)で引き受けることを提案した。
渋谷での街頭演説でも、オスプレイに関する聴衆の関心は高いはずだった。橋下氏は、
「(沖縄県の負担軽減については)みんな総論賛成。各論になったらみんな反対ですよ。戦後67年間において、初めて日本の自治体で米軍の訓練を引き受けるという表明をしたのが大阪です」
と理解を求めたものの、石原氏はいわゆる従軍慰安婦問題をめぐる河野談話批判など従来の持論を繰り返すことに終始し、オスプレイについては一言も言及せず。足並みは揃わなかった。
それ以前に猪木氏は、
「難しい話は、もう代表がされてますんでね。それ以上私が言うこともないと思うんですが…」
と政策の話を避けた。