安倍晋三首相とフランスのオランド大統領は2013年6月7日、首相官邸で会談し、原発輸出を柱とした原子力分野での包括的な協力関係を結ぶことで合意し、共同声明を発表した。
安倍首相は、
「世界の安全水準をいっそう高めていくという観点から、日本の原子力技術への期待に応えていく。その意味で日仏は世界最高のパートナーだと確信している」
と述べた。日仏の原子力産業では、三菱重工業・アレバ連合がトルコでの加圧水型軽水炉「アトメア1」受注を事実上決めている。ヨルダンなどの新興国を念頭に、両国政府としても輸出を後押しする。
会見では、安全保障と経済の分野でも連携を深めることを強調。特に安全保障分野では、外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)の早期開催を目指す。