携帯3社の夏モデル出そろう スマホは端末重視からソフト重視へ転換

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ドコモのツートップでメーカー選別進むか

   ユーザー数が上限に近づき、通話・通信料収入の伸び悩みに頭を抱える携帯各社。有料サービスで収益を底上げするしかなく、今後も独自サービスの開発競争の激化が予想されるが、「サービス重視が強まれば、これまでのように数多くの端末は必要なくなる」(アナリスト)のが当然の流れだ。

   この夏モデルでは、昨年夏より2機種増やして6機種をそろえたソフトバンクを除き、ドコモが昨夏の16機種から10機種、KDDIも6機種を4期種へと絞り込んだ。ドコモに至ってはソニーのエクスペリア、韓国サムスン電子のギャラクシーの人気機種を「ツートップ」として前面に押し出し、2機種の価格だけ大幅に引き下げて他メーカーと区別し、他社からの乗り換えを狙う。

   この動きに対し、ツートップから外れたメーカーには「2社のスマホが人気機種であり続けるか分からず、この戦略は長続きしない」と冷静な見方もある。その一方で、経営再建中のシャープは液晶パネル「IGZO」搭載スマホを再建の柱に掲げるだけに「残念だ」(幹部)と肩を落とす。今後も機種絞り込みが進むかは見通せないが、この流れが続くようだとメーカー選別にもつながりかねず、「業界再編が進む可能性は否定できない」(アナリスト)とささやかれる。

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