20代機動隊員には、取材依頼が殺到
男性警官について、その巧みな話術からDJをしているのではないかとの憶測も出て、「DJポリス」とのニックネームが付いたほどだ。
「ケガをすると後味が悪くなってしまいますよ」という呼びかけは、コミックマーケットでの誘導方法に似ているとの指摘も出た。また、東京ディズニーランドのアルバイトをしていたのでは、といった声もあった。
一体どんな警官なのか、警視庁の広報課に取材すると、DJやコミケの誘導などをしていたことは否定した。しかし、東京都江東区にある第9機動隊の広報係をしており、話術は得意だというのだ。
宮城県出身で20代になる隊員で、2012年9月20日に配属された新人だという。
「その場で、自分で考えて言ったということです。理由は聞いていませんが、ああいう場所なので、頭ごなしに言っても聞かないと考え、やんわりとソフトに言ったのだと思います」
話術については、13年1月31日にあった警備広報の競技大会で優勝した経験があるそうだ。趣味の1つがスポーツ鑑賞といい、「本人もサッカーを見たかったかもしれませんね」と笑う。
過去にこんなに話題になったスピーチはなかったそうで、取材依頼などが殺到しているという。
渋谷の騒ぎでは、隊員の誘導ぶりの効果かは分からないが、報道によると、逮捕者やケガ人などはいなかった。