偽物も出回り、人民日報が強烈に批判
巨大アヒルの中国での受難は今回に限った話ではない。5月15日には、穴をあけられ巨大な目玉焼きのような姿になって浮かんでいるのが発見された。すぐに修復されたが、その後、6月1日の中国での「子供の日」を契機として、杭州や武漢、天津といった都市でも「巨大アヒル」のコピー版が急速に「繁殖」した。
このコピー製品の氾濫について、中国共産党機関紙・人民日報は6月3日付社説で、虚栄・功利・浮わついた気分などの社会病の顕れであるとし、
「われわれのクリエイティビティと未来を損ない、ついには想像力の喪失をもたらすだろう」
「黄色のアヒルが増えれば増えるほど、ホフマン氏の反商業主義の精神からは遠ざかり、さらに明らかなことは、われわれのクリエイティビティを弱体化させるということだ」
と強烈な批判を展開。ホフマン氏自身も、
「この現象は明らかに、信頼を損失させる出来事だ」
とコメントしていた。