注目されるFOMC、量的緩和縮小の前倒しはあるのか?
荒い値動きが続いているドル円相場だが、今後しばらくはどのように動いていくのだろうか――。
それを読み解くうえで最も注目されるのは、量的緩和策の縮小をさぐる、2013年6月18~19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。今月のFOMCで量的緩和の縮小が決定される可能性は高くないとみられるが、米国の経済指標が良好であれば、「6月の緩和縮小期待」が先行して「ドル買い」に拍車がかかる可能性はある。
神田部長は「量的緩和の出口戦略が動き出すのは9月頃とみられますが、たとえば今週末に発表される雇用統計がよければ、前倒しされる可能性は高まります。そうなると、再び1ドル103~105円に、円が下落することも考えています」と、円安ドル高を予想する。
ちなみに、外為どっとコム総研が「今後1か月間の米ドル円相場の見通し」(5月14~21日調査)について、個人投資家に聞いたところ、70.5%が「ドル高・円安方向」と答えた。「円高・ドル安方向」と答えた割合は12.7%だった。